脂質異常症(高コレステロール)は何科を受診?

2026年01月16日
脂質異常症は何科に行けばいい?

「健康診断の結果が返ってきた。今年も『脂質異常症(要再検査)』の文字がある……」

多忙な日々を送るビジネスパーソンにとって、自覚症状のない数値の異常は、頭の片隅にありながらも後回しにしてしまいがちな問題です。「何科に行けばいいのか調べるのが面倒」「平日の日中に病院に行く時間なんてない」——そんな理由で、受診を先送りにしていませんか?

しかし、脂質異常症は「サイレントキラー(沈黙の殺人者)」とも呼ばれ、放置すれば水面下で血管を蝕み、ある日突然、キャリアや人生を脅かす重大な疾患を引き起こします。

本記事では、脂質異常症を指摘された際に受診すべき診療科の正解から、病気のメカニズム、そして忙しいあなたが時間を犠牲にせず、エビデンスに基づいた治療を継続するための「オンライン診療」という新しい選択肢まで、網羅的に解説します。

脂質異常症は何科を受診すべきか?

結論から申し上げます。健康診断で脂質異常症(高LDLコレステロール、高トリグリセライドなど)を指摘された場合、最初に受診すべき診療科は以下の通りです。

第一選択は「一般内科」または「循環器内科」

脂質異常症は、風邪や腹痛などで普段利用している「内科(一般内科)」で診断・治療が可能です。 脂質異常症は、それ単体で症状が出るものではなく、全身の血管や代謝に関わる全身性の疾患です。そのため、全身を診る内科医がプライマリ・ケア(初期診療)の窓口となります。

また、「循環器内科」も強く推奨されます。脂質異常症の最大のリスクは、心臓や血管の病気(狭心症、心筋梗塞など)に直結することです。循環器内科は心臓と血管のスペシャリストであるため、将来的な心疾患リスクを見越した管理を得意としています。

より専門的な「代謝・内分泌内科」

大学病院や総合病院には「代謝内科」「内分泌内科」という診療科があります。これらはホルモンや代謝の異常を専門とする科です。 一般的な脂質異常症であれば一般内科で問題ありませんが、遺伝的な要因が強い「家族性高コレステロール血症」などの場合や、糖尿病などを併発しておりコントロールが難しい場合は、こうした専門医の受診が必要になることがあります。

迷ったら「かかりつけ医」か「通いやすさ」で選ぶ

脂質異常症の治療において最も重要なのは、一度の名医による手術ではなく、「継続的な数値の管理」です。 「どの科に行くか」で悩み続けるよりも、自宅やオフィスの近くにある通いやすいクリニック、あるいは予約システムが整備されているクリニックを選ぶことが、治療継続の第一歩となります。

なぜ「忙しい人」ほど脂質異常症が悪化するのか?

働き盛りの40代・50代は、脂質異常症のリスクが急激に高まる世代でもあります。しかし、この層は同時に「最も病院に行かない層」でもあります。

自覚症状がない「サイレントキラー」の罠

脂質異常症の恐ろしい点は、「自覚症状」がほぼ皆無であることです。 コレステロール値が300mg/dLを超えていても、痛みも痒みもありません。熱が出るわけでも、咳が出るわけでもありません。そのため、「元気なのに、なぜ病院に行かなければならないのか?」という心理が働き、受診の優先順位が下がります。

既存の医療システムとビジネスパーソンのミスマッチ

一般的なクリニックの診療時間は、平日の9:00〜18:00が中心です。これは、一般的なビジネスパーソンの勤務時間と完全に重複しています。

  • 「薬をもらうためだけに半休を取らなければならない」
  • 「予約したのに1時間待たされた」
  • 「診察は3分で終わった」 こうした非効率な体験が、多忙な方々の治療意欲を削いでいます。結果として、検診で異常を指摘されても医療機関を受診しない「未受診」や、一度受診しても通わなくなる「治療中断」が多発しています。

多忙なあなたのための新しい選択肢「オンライン診療

「病院に行く時間がない」は、もはや治療を諦める理由にはなりません。デジタルトランスフォーメーション(DX)が進む医療現場において、「オンライン診療」が生活習慣病治療のスタンダードになりつつあります。

脂質異常症はオンライン診療に最適

脂質異常症の診療の中心は、以下の3点です。

  1. 血液検査による数値の確認
  2. 生活習慣(食事・運動)の指導
  3. 投薬によるコントロール

これらは、必ずしも対面での触診や聴診を必要としません。画面越しの問診と、定期的な血液データの確認ができれば、医学的に質の高い診療が可能です。 普段、ZoomやTeamsでビジネスミーティングを行っている方なら、違和感なく診療を受けられるでしょう。

当院のオンライン診療が選ばれる4つの理由

私たちは、忙しい現代人が治療を「諦めない」ための仕組みを構築しました。

① 移動時間・待ち時間「ゼロ」

スマホやPCがあれば、職場や自宅のデスクから受診可能です。往復の移動時間や、待合室での無駄な時間は発生しません。隙間時間を活用し、効率的に健康管理を行えます。

② 「自宅血液検査キット」でエビデンスに基づく治療

「オンラインだと検査ができないのでは?」という懸念を払拭するため、当院では指先から微量の血液を採取する自己採血キットを導入しています。 このキットは医療機関レベルの精度を持ち、コレステロール値や中性脂肪、血糖値、尿酸値などを正確に測定できます。感覚ではなく、明確な「数値(エビデンス)」に基づいた診断と処方を行います。

③ 毎回同じ医師が担当する「固定医制」

多くのオンライン診療サービスは、その都度空いている医師が担当する「持ち回り制」ですが、当院は「担当医制」を採用しています。 あなたのライフスタイル、仕事のストレス、過去の数値変動を知り尽くした「いつもの先生」が、継続的に伴走します。信頼関係のない医師に毎回一から説明する必要はありません。

④ 薬は自宅ポストへ配送

処方箋を持って薬局に行く手間も省けます。診察後、お薬は最短翌日にご自宅のポストへお届けします。

脂質異常症とはどのような病気か?

ここで改めて、脂質異常症という疾患の正体と、なぜ治療必要なのかを、専門的な視点から深掘りします。

脂質異常症の定義と診断基準

脂質異常症とは、血液中の脂質(脂の成分)が基準値から外れている状態を指します。以前は「高脂血症」と呼ばれていましたが、HDL(善玉)コレステロールが低い状態も問題であるため、現在は「脂質異常症」という名称が一般的です。

主な診断基準(空腹時採血)は以下の通りです。

  • 高LDLコレステロール血症: LDLコレステロール 140mg/dL以上
  • 低HDLコレステロール血症: HDLコレステロール 40mg/dL未満
  • 高トリグリセライド血症(中性脂肪): トリグリセライド 150mg/dL以上
  • Non-HDLコレステロール: 170mg/dL以上

悪玉(LDL)と善玉(HDL)の役割

コレステロールは決して「悪者」ではありません。細胞膜やホルモンを作るために不可欠な材料です。問題なのはそのバランスです。

  • LDL(悪玉)コレステロール: 肝臓で作られたコレステロールを全身の細胞に運ぶ役割。これが多すぎると、使い切れずに血管の壁に溜まってしまいます。
  • HDL(善玉)コレステロール: 全身の余分なコレステロールを回収し、肝臓に戻す役割。「血管の掃除屋」とも呼ばれます。

中性脂肪(トリグリセライド)の問題

中性脂肪はエネルギーの貯蔵庫ですが、増えすぎるとLDLコレステロールを「小型化」させ、より血管壁に入り込みやすい超悪玉(small dense LDL)に変えてしまう作用があります。また、HDLコレステロールを減らす作用もあり、動脈硬化を加速させます。

放置のリスク:動脈硬化のメカニズム

脂質異常症を放置すると、血管内で何が起こるのでしょうか。その終着点は、命に関わる重大な疾患です。

動脈硬化の進行プロセス

  1. 損傷: 高血圧や喫煙、高血糖などで血管の内皮細胞が傷つきます。
  2. 侵入: 血液中に余っているLDLコレステロールが、傷ついた血管の壁(内膜)に入り込みます。
  3. 酸化と炎症: 入り込んだLDLは活性酸素によって酸化されます。これを異物とみなして免疫細胞(マクロファージ)が集まり、LDLを食べて泡沫細胞となります。
  4. プラーク形成: 泡沫細胞の死骸や脂質が蓄積し、お粥のようなドロドロした塊「プラーク(粥腫)」が形成されます。これにより血管が狭くなり、血流が悪くなります。

突然襲う心筋梗塞・脳梗塞

プラークが大きくなり血管を塞ぐと、その先に血液が届かなくなります。 さらに恐ろしいのは、プラークが破裂した時です。破裂した箇所を修復しようと血小板が集まり、急速に血栓(血の塊)が作られます。この血栓が血管を完全に塞いでしまうと、以下の病気を発症します。

  • 心筋梗塞: 心臓の筋肉に酸素がいかなくなり、心臓が壊死する。
  • 脳梗塞: 脳の血管が詰まり、脳細胞が壊死する。

これらは、ある日突然起こります。「痛くないから大丈夫」は、医学的には通用しないのです。

脂質異常症の治療と改善方法

脂質異常症の治療は、「生活習慣の改善」「薬物療法」の両輪で行います。

食事療法:何を食べて、何を控えるべきか

食事はコレステロール値や中性脂肪値にダイレクトに影響します。

控えるべきもの(飽和脂肪酸)
  • 肉の脂身(バラ肉、鶏皮)、バター、生クリームなどの動物性脂肪。
  • これらはLDLコレステロールを上昇させます。
積極的に摂るべきもの
  • 食物繊維: 野菜、海藻、きのこ類。コレステロールの吸収を抑え、体外への排出を促します。
  • 不飽和脂肪酸(オメガ3系): 青魚(サバ、イワシ)に含まれるEPA・DHA。中性脂肪を下げる効果があります。
中性脂肪が高い場合
  • アルコール(飲酒)や果物、お菓子などの糖質を控えることが重要です。アルコールは中性脂肪の合成を促進します。

運動療法:有酸素運動の効果

運動不足は中性脂肪を増やし、HDL(善玉)コレステロールを減らす原因となります。 ウォーキング、水泳、サイクリングなどの有酸素運動を、1日30分以上、週3回以上行うことが推奨されます。運動はリポタンパクリパーゼという酵素を活性化し、中性脂肪の分解を促進します。 忙しい方は、「通勤時に一駅歩く」「エスカレーターを使わず階段を使う」といった小さな積み重ねから始めましょう。

薬物療法:スタチンなどを適切に使う

生活習慣の改善を行っても数値が下がらない場合、あるいは既に動脈硬化のリスクが高い場合は、による治療を開始します。

  • スタチン系薬: 肝臓でのコレステロール合成を抑える、最も代表的な薬。LDLコレステロールを強力に下げ、心筋梗塞などの発症予防効果(エビデンス)が確立されています。
  • フィブラート系薬: 中性脂肪を下げる効果が高い薬。
  • EPA製剤: 青魚の成分を純化した薬。

「薬を飲むと一生やめられない」と心配される方がいますが、生活習慣が改善され数値が安定すれば、医師の判断で減薬や休薬が可能な場合もあります。自己判断で中止せず、医師と相談しながらコントロールしていくことが重要です。

当院での受診の流れと費用

オンライン診療を初めて利用する方のために、具体的なステップをご紹介します。

Step 1. Webで予約・問診

24時間いつでもWebから予約可能です。事前のWeb問診で、健康診断の結果数値を入力、または結果表の写真をアップロードしていただくと、診察がよりスムーズになります。

Step 2. オンライン診察

予約時間にビデオ通話をつなぎます。現在の生活状況や気になる症状をお伺いし、治療方針を決定します。画面越しですが、対面と変わらない丁寧な診察を心がけています。

Step 3. お薬の配送(血液検査キット)

血液検査が必要な場合はキットを、お薬が必要な場合は処方薬をご自宅へ配送します。 ※血液検査キットは、動画ガイダンスがありますので初めての方でも大丈夫。5~10分程度で簡単に実施できます。

Step 4. アフターフォロー

血液検査結果は紙やメールで受け取れます。結果に基づき、次回の診察で生活習慣のアドバイスやお薬の調整を行います。

費用について

当院の診療は保険適用です。

  • 初診料、再診料、処方箋料などは通常の医療機関と同じ点数計算です。
  • 別途、システム利用料や配送料がかかりますが、通院にかかる交通費や時間的コストと比較すれば、合理的と感じていただけるはずです。

よくある質問

基本的には「一般内科」または「循環器内科」を受診してください。当院のような生活習慣病を専門とするオンライン内科も適しています。
「要経過観察」であっても、数値が基準値を超えている場合は、動脈硬化のリスクが始まっている可能性があります。特に40代以上の方や、高血圧・糖尿病・喫煙習慣などのリスク因子(冠動脈疾患の危険因子)をお持ちの方は、一度医師に相談することをお勧めします。早期介入が将来の予防につながります。
はい、必要です。脂質異常症は「症状がないこと」が特徴であり、最大の罠です。症状(胸の痛みや麻痺など)が出た時には、すでに心筋梗塞や脳梗塞を発症していることが多いため、無症状のうちに数値をコントロールすることが唯一の防御策です。
はい、可能です。指先から少量の血液を採取する「自己採血キット」をご自宅にお送りします。医療機関での採血と同等の精度で、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪などを測定できます。
必ずしも一生飲み続けるとは限りません。食事や運動などの生活習慣改善により数値が正常化すれば、医師の判断で薬を減らしたり、中止したりできる場合があります。

未来の自分のために、スマホでできる第一歩を

脂質異常症は、放置すれば命に関わる病気ですが、適切に管理すれば恐れることはありません。 問題なのは、「忙しいから」といって医療から遠ざかってしまうことです。

あなたの仕事の代わりは誰かがしてくれるかもしれませんが、あなたの身体の代わりはいません。 「内科に行く時間がない」と悩んでいたあなたも、オンライン診療なら、今の生活リズムを崩さずに医学的な管理をスタートできます。

手元にある健康診断の結果表は、身体からの「助けてほしい」というサインです。そのサインを見逃さず、まずはスマホから医師に相談してみませんか?

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