フリースタイルリブレで変わる糖尿病治療|低血糖リスクを防ぎ、血糖コントロールを改善

2025年06月07日

糖尿病治療における「低血糖」は命に関わるリスク

糖尿病と聞くと「血糖値が高い」イメージを持つ方が多いですが、実は血糖値が下がりすぎる「低血糖」も命に関わる重大なリスクです。めまいや冷や汗、動悸などの症状が現れ、重度になると意識障害や昏睡状態に陥ることもあります。

私たちの体には血糖を上げるホルモン(アドレナリンやグルカゴンなど)が複数存在しており、血糖を下げるホルモン(インスリン)よりも多く働いています。これは、人間の身体が「低血糖状態」を本能的に危険と認識し、避けるようにできている証拠です。

特に、インスリン治療や血糖降下薬を使用している糖尿病患者さんにとっては、低血糖リスクの管理が極めて重要です。

フリースタイルリブレとは?次世代の血糖測定ツール

近年注目されているのが「フリースタイルリブレ」という次世代型の血糖測定器です。これは指先に針を刺す従来の方法とは異なり、腕に装着したセンサーにスマートフォンやリーダーをかざすだけで血糖値を測定できる、非侵襲型の血糖測定ツールです。

医療用語では「間欠スキャン式持続血糖測定(IsCGM)」と呼ばれ、24時間リアルタイムに近い形で血糖の推移を確認できます。センサーは最大14日間連続して使用でき、測定回数に制限はなく、痛みもありません。

実際に使用している患者さんからは、以下のような具体的な声が寄せられています。

「2週間に1度のセンサーの張り替えだけで済むので、毎日の指先への穿刺が不要になり、身体的にも精神的にもとても楽になった」

「自分の血糖値の推移をグラフで確認できるので、どの時間帯に血糖が下がりやすいかが分かり、日々の自己管理が格段にしやすくなった」

「好きなタイミングでいつでも血糖を測れるため、低血糖や高血糖の早期発見につながり、血糖コントロールへのモチベーションも上がった」

だれでも・すぐに測れる|家族による測定と安心感

フリースタイルリブレは、センサーにスマートフォンや専用リーダーをかざすだけで血糖値を読み取れるため、本人だけでなく家族や介護者も測定が可能です。夜間や外出時など、本人が低血糖で対応できない状況でも、周囲の人がためらわず、手間取らずに測定・判断できるという点は、命に関わる低血糖のリスク管理において大きな安心材料となります。

医療機関とのデータ共有で、より的確な治療へ

フリースタイルリブレのもう一つの利点は、測定された血糖データがクラウド上に保存され、医療機関とリアルタイムで共有できることです。これにより、医師は日々の血糖変動を把握し、患者の生活パターンやインスリン投与量の最適化に活かすことができます。通院頻度が少ない方やオンライン診療を利用する方にも非常に有用な仕組みです。

オンライン診療で、リブレをもっと身近に

「興味はあるけれど、通院する時間がない」
「仕事が忙しくて、健康管理が後回しになっている」

そんな悩みを抱えている方にこそ、ヤックルのオンライン保険診療を活用していただきたいと考えています。

リブレセンサーは保険診療で処方できますが、原則として一度に処方できるのは2枚まで。1枚のセンサーは14日間使えるため、約1カ月ごとに通院が必要です。

しかし、忙しい方にとって毎月の通院は簡単なことではありません。
「平日は病院に行けない」「予約が取れないまま使い切ってしまった」など、こうした声も少なくありません。

そこで、ヤックルでは【年中無休・毎日18時〜22時】のオンライン診療を提供しています。スマホひとつで自宅や職場から受診でき、処方されたリブレセンサーはご自宅まで配送。わざわざ病院に行かなくても、途切れのない血糖管理が可能になります。もちろん保険診療なので、自己負担はいつもの医療機関と変わりません。

ヤックルのフリースタイルリブレについてはこちら

血糖値の見える化によって促される行動変容

血糖値の変化をグラフで可視化できるリブレは、「今の自分の血糖値がどうなっているか」「この行動が血糖にどのような影響を与えたか」などを自分自身で実感しやすくなります。

たとえば、間食前に血糖値が高いことに気づいて間食を控えたり、野菜から食べることで血糖値の急上昇を抑えられることを学んだりと、自然と生活習慣を見直す行動が生まれています。

フリースタイルリブレが特におすすめな人とは?

フリースタイルリブレは、すべての糖尿病患者さんにとって有用ですが、特に以下のような方におすすめです。

1. 重労働や運動量の多い方

肉体労働やスポーツで日々多くのエネルギーを消費している方は、運動による血糖値の急変動が起きやすく、低血糖のリスクが高まります。リブレなら運動前後の血糖値変動をリアルタイムで確認でき、補食やインスリン調整に役立ちます。

2. 食事パターンが不規則な方

毎日の食事時間や内容がバラバラな方は、食後高血糖や低血糖のリスクが高まりがちです。リブレを活用すれば、食前の血糖値を把握した上で、食事内容やインスリン投与量を適切に調整することができます。

3. インスリン治療中の方

インスリン強化療法を行っている方や1型糖尿病の方にとって、血糖変動の詳細な把握はインスリン調整に不可欠です。リブレのリアルタイムデータは、より安全で効果的な治療に大きく貢献します。

糖尿病と向き合うなら、まずは「知る」ことから

フリースタイルリブレは、血糖の変動をリアルタイムで“見える化”することで、低血糖の回避と安全な自己管理をサポートしてくれる画期的なツールです。糖尿病と向き合うための第一歩は「自分の血糖を知ること」。そこから生活が変わり、未来も変わります。

興味のある方は、ぜひ主治医と相談し、ご自身に最適な血糖測定方法を選んでください。

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