オンライン保険診療の医療費明細

オンライン診療や生活習慣病の治療を受けている中で、「医療費の明細書を見てもよくわからない…」と感じたことはありませんか?
医療費の明細書には、皆さんが安心して治療を続けられるように、様々な医療サービスや国の取り組みに基づいた費用が記載されています。この記事では、医療費の基本的なしくみや、明細書に書かれている主な項目の意味をやさしく解説していきます。
この記事でわかること
- オンライン診療や生活習慣病治療にかかる主な費用
- 明細書をチェックするポイント
これらの情報を知ることで、医療費に対する疑問を解消し、納得して治療を続ける上でとても大切です。一緒に明細書をひも解いて、安心して治療に取り組めるようにしましょう。
オンライン保険診療にかかる費用
ヤックルのオンライン保険診療で診察を受ける際に請求される主な費用についてご説明します。
基本的な点数
初診料(情報通信機器):253点
初めての診察にかかる基本的な費用です。対面病院の場合は291点のため、オンライン診療の方が低く設定されています。
再診料(情報通信機器):75点
2回目以降の診察にかかる基本的な費用です。対面診療と同様に発生します。
*情報通信機器を用いた診療とは、テレビ電話などの情報通信機器を用いたオンライン診療や遠隔診療を指します。
明細書発行体制等加算:1点
診療内容や費用を記した明細書を無料で発行するための費用です。
時間外対応加算3:3点
再診の方に診療時間外(夜間・早朝など)に受診した場合にかかる加算です。
ヤックルの診療時間は18-22時のため算定されます。
夜間・早朝等加算(初診/再診):50点
上記の時間外対応加算と同様に、夜間や早朝の再診にかかる加算です。
ヤックルの診療時間は18-22時のため算定されます。
医療情報取得加算(初診/再診):1点
初診時に1点、再診時は3か月に1回加算されます。
薬を自宅で受け取る(院内処方)場合
ご自宅受取を選ばれた方は、院内処方となります。
処方料:42点
医師が処方せんを発行することに対する費用です。処方する薬の種類や日数によって金額が変わることがあります。
調剤料:11点
薬剤師が処方せんに基づいて薬を準備する費用です。内服薬(飲み薬)、浸煎薬(煎じ薬)、屯服薬(頓服薬)、外用薬(塗り薬や貼り薬など)など、薬の種類や剤形によって細かく分かれています。
薬剤情報提供料:4点
薬剤師が薬の名前、効果、飲み方・使い方、副作用、保管方法などを文書で説明し、情報を提供することに対する費用です。薬局でもらう「おくすり手帳」への記入や情報の提供が含まれます。
これらの費用は、薬そのものの値段(薬価)とは別に、調剤や情報提供といった専門的な業務に対して支払われるものです。明細書にはこれらの項目が記載されています。
また、湿布や軟膏などの処方には別途「調剤料(外用薬)」がかかります。
薬を薬局で受け取る(院外処方)場合
ご自宅受取ではなく、ご希望の薬局でお薬を受け取る場合、「処方箋料」という費用がかかります。 処方箋料は、医師が薬局で調剤してもらうためにお薬の内容を記載した処方箋を発行することに対する費用です。
処方箋料リフィル処方箋以外の処方箋料:60点
繰り返し使えるリフィル処方箋ではない場合の費用です。
一般名処方加算1.2(処方箋料):8~10点
医薬品を商品名ではなく有効成分名で処方した場合、処方箋料に加算される点数です。
各疾患ごとにかかる費用
糖尿病、高血圧、脂質異常症の治療にかかる加算
糖尿病、高血圧、脂質異常症の治療を続ける上で、「生活習慣病管理料」や「外来データ提出加算」といった費用が加算されます。初診時にはかからず、2回目の受診から毎月1回算定されます。
生活習慣病管理料2(情報通信機器):290点
高血圧症、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病に対して、医師が継続的に総合的な指導管理を行った場合に算定される費用です。
外来データ提出加算(生活習慣病管理料1.2):50点
診療情報を国に提出することで評価される加算
これにより、医療の質の向上や、より良い医療政策の検討に役立てられます。
糖尿病の注射治療にかかる加算
インスリンやGLP-1の自己注射をされている方は、これらの費用がかかります。これらの費用は、自己注射という治療法を自宅で安全かつ適切に行うために必要な項目です。
在宅自己注射指導管理料:566~653点
ご自身で注射ができるように、医師や看護師が指導することへの費用です。定期的に指導を受けることで、安全に治療を続けられます。
血糖自己測定器加算:350~1490点
血糖値を測るための穿刺器具やチップなどの費用です。最近では、お腹などに貼り付けて連続的に血糖値を測れる「間歇スキャン式持続血糖測定器」(リブレなど)の加算も含まれます。自己注射を行っている方で、医師が必要と判断した場合に算定されます。
注入器用注射針加算(その他):130点
インスリンなどの薬剤を注入するためのペン型注入器などの費用です。自己注射に必要な医療機器の費用としてかかります。
ヤックルでは、生活習慣病管理料と在宅自己注射指導管理料の併算定は行っていません。
特定の疾患にかかる加算
生活習慣病ではなく、家族性の慢性疾患の中でも「家族性高コレステロール血症」主病とする方には以下の算定がかかります。
特定疾患療養管理加算(情報通信機器):196点
厚生労働省が定める対象疾患を主病とする患者に対して月2回まで算定できる管理料です。
特定疾患処方管理加算:56点
特定の疾患を持つ患者に対して、処方箋を発行する際に処方料または処方箋料に加算されるものです。
ヤックルにかかる費用
ヤックルをご利用の際にかかる費用(自費)
オンライン対応料:1100円(税込)
事前web問診や医師とのビデオ通話のシステム料です。診療毎にかかる費用です。
院外処方箋対応料:440円(税込)
診療後に薬局に処方箋をFAXを行ったり、処方箋原本郵送にかかる費用です。
配送料:550~1650円(税込)
お薬の量や、配送方法(代引き/日付指定/クール便)によって配送料が変わります。
代引き手数料:330円(税込)
代引支払いをご希望の場合にかかる手数料です。
後払い手数料:330円(税込)
GMO後払いでの支払いをご希望の場合にかかる手数料です。
安心して治療を続けるために
オンラインでの診療や生活習慣病の治療には、毎月のように医療費が発生しています。
ヤックルでは「明瞭会計」を心がけております。
今回ご紹介したような明細書に記載されている項目を1つ1つ解説することで安心してご利用いただければ幸いです。
また、継続的な医療費は医療費控除の対象になる場合があります。
例えば、自己注射や血糖測定器を使った治療、処方薬の費用、オンライン診療に関する診察料や調剤料などは、年間の合計額によっては確定申告で医療費控除が受けられる可能性があります。
*ただし、配送料・手数料(院外処方箋対応料・後払い手数料・代引き手数料など)は医療費控除の対象にはなりませんのでご注意ください。
治療を安心して続けるために、今後もヤックルでは分かりやすく医療費を解説していきます!