
2026年1月。いよいよ中学受験、高校受験、大学受験の本番シーズンが到来しました。 これまで何年もかけて準備をしてきたお子様の努力を、たった一度のウイルスのために無駄にはさせたくない──。そう願う親御さんにとって、インフルエンザの流行ニュースは心臓が縮む思いでしょう。
「ワクチンは打ったけれど、型が合わなかったら?」「学校で隣の席の子が休んだらしい」「もし試験当日に熱が出たら…」
そんな不安を抱える親御さんに、医師として提案したいのが、抗インフルエンザ薬による「予防投与」です。 今回は、受験直前の今だからこそ知っておきたい、タミフルやゾフルーザを使った攻めの予防策と、忙しい受験生でも利用できるオンライン診療の活用法について解説します。
なぜ今、「予防投与」なのか?受験生をウイルスから守る医学的アプローチ
インフルエンザ対策といえば予防接種(ワクチン)が基本ですが、受験直前のこの時期、ワクチンだけではカバーしきれないリスクが存在します。そこで注目されているのが、治療薬を使った「予防投与」です。
ワクチンと予防投与、役割の決定的な違い
ワクチンは、体内に抗体を作らせて「重症化を防ぐ」のが主な目的です。しかし、抗体ができるまでに約2週間かかる上、発症そのものを100%防ぐわけではありません。
一方、予防投与とは、タミフルなどの抗インフルエンザ薬を「かかっていない状態」で服用することです。これは体内に侵入したウイルスの増殖をダイレクトに抑え込むため、即効性のある強力なバリアとして機能します。
- ワクチン: 長期的な「基礎体力」をつけるもの(効果が出るまで時間がかかる)
- 予防投与: 短期決戦用の「緊急バリア」を張るもの(飲んだ直後から効果発揮)
まさに「今、隣にインフルエンザの子がいた」という緊急事態や、「明日が試験本番」という超重要局面において、即座にリスクを低減できるのが予防投与の強みです。
「試験の何日前」から飲み始めればいい?
予防効果を最大化するためには、ウイルスの潜伏期間を考慮した服用タイミングが重要です。
一般的に、タミフルなどの予防効果は「服用している期間」および「服用後数日間」持続します。
- 家族が発症した場合: 濃厚接触から48時間以内に服用を開始してください。
- 試験当日に合わせる場合: 試験の前日〜2日前から服用を開始し、試験期間中も飲み続ける(タミフルの場合)ことで、試験会場での感染リスクや、潜伏していたウイルスの発症を抑えることが期待できます。
「異常行動」は大丈夫?タミフル投与リスクを正しく理解する
受験生の親御さんが最も心配されるのが、タミフルの副作用、特に「異常行動」に関する報道ではないでしょうか。「大事な時期に、薬のせいで変なことになったらどうしよう」という不安はもっともです。ここで正しい医学的知識を整理しましょう。
懸念する副作用と厚労省の最新見解
かつて、タミフル服用後の転落事故などが報道され、10代への使用が制限された時期がありました。しかし、その後の厚生労働省および専門機関による大規模な調査の結果、「異常行動はタミフルそのものが原因ではなく、インフルエンザによる高熱や脳への影響で起きている可能性が高い」という結論が出されました。
実際、タミフルを飲んでいないインフルエンザ患者でも異常行動は確認されています。この結果を受け、現在では10代へのタミフル処方制限は解除されています。
医師の立場からも、インフルエンザを発症して高熱でうなされるリスクと、薬の副作用リスクを比較した場合、予防投与のメリットの方が圧倒的に大きいと判断されるケースが多いです。
試験当日の眠気や集中力への影響は?
「薬を飲むと眠くなって、試験に集中できないのでは?」という心配もあるでしょう。
タミフルやゾフルーザは、一般的な風邪薬や花粉症薬(抗ヒスタミン薬)とは異なり、眠くなる成分は含まれていません。
副作用として稀に腹痛や吐き気が出ることがありますが、食後に服用することで軽減できます。試験当日のパフォーマンスへの影響は極めて少ないと考えられますが、心配な場合は、試験の数日前から試し飲み(予防開始)をして体調を確認しておくのも一つの戦略です。
塾も学校も休めない時期だから。「オンライン診療」が強い味方になる
1分1秒が惜しい受験生にとって、「病院に行く時間」は大きなロスです。さらに恐ろしいのは、「病院の待合室」という最もウイルス密度が高い場所に行くリスクです。
そこで推奨したいのが、オンライン診療の活用です。
この時期の内科や小児科は、インフルエンザやコロナウイルスの患者さんで溢れかえっています。予防のために行ったはずが、待合室で隣の患者さんからウイルスをもらってしまっては本末転倒です。
オンライン診療なら、自宅の自分の部屋から一歩も出ずに医師の診察を受けられます。二次感染のリスクは物理的にゼロです。
勉強時間を1分も削らない「スマホ受診」のメリット
当院のオンライン診療は、スマホさえあれば完了します。
夕食後のリラックスタイム、塾の帰りなど、隙間時間を利用して診察が可能です。
お薬は後日(最短翌日)自宅のポストや宅配便で届くため、処方箋を持って薬局に並ぶ時間も不要。親御さんが代理で受け取れば、お子様は勉強に集中したまま予防薬を手に入れることができます。
家族が発症!その時、受験生に移さないための「親の予防戦略」
受験生本人の予防と同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが「家族からの感染防止」です。
統計的に、インフルエンザの感染ルートの多くは「家庭内感染」です。弟や妹が学校でもらってくる、あるいはお父さんが会社でもらってくるケースです。
家庭内感染を防ぐには「親も飲む」のが鉄則
もし家族の誰かがインフルエンザ(疑い含む)にかかった場合、受験生を隔離するのはもちろんですが、看病する親御さん自身が予防薬を服用することを強く推奨します。
親が倒れてしまえば、受験のサポート(食事作りや送迎)ができなくなるだけでなく、親が媒介者となって受験生に移してしまう恐れがあるからです。
データによれば、同居家族が発症してから48時間以内に予防投与を開始することで、発症リスクを70〜80%低減できるとされています。
タミフル vs ゾフルーザ。受験生にはどっちがおすすめ?
現在、主に処方される予防薬には「タミフル(およびそのジェネリック)」と「ゾフルーザ」の2種類があります。受験スケジュールに合わせて最適な方を選びましょう。
| 特徴 | タミフル(オセルタミビル) | ゾフルーザ |
| 飲み方 | 1日1回 × 10日間 | 1回だけ飲んで終了 |
| メリット | ・長年の実績があり安心感が高い ・ジェネリックがあり安価 | ・1回で済むので飲み忘れがない ・効果が長く続く |
| デメリット | ・毎日飲む手間がある ・飲み忘れると効果が落ちる | ・新しい薬のため費用が高い |
| 費用目安 | 8,630円(10日分) *手数料、送料込み(税込) | 13,650円(1回分2錠) *手数料、送料込み(税込) |
受験生へのおすすめの選び方
- 「試験が3日〜1週間続く」場合:毎日服用して一定の血中濃度を保つタミフルがおすすめです。毎朝のルーティンにすれば飲み忘れも防げますし、コストも抑えられます。
- 「試験は1日だけ」「飲み忘れが怖い」場合:ゾフルーザがおすすめです。試験の前日などに「これ1回飲めばOK」と完結できるため、精神的な負担も軽くなります。
2026年最新版:オンライン処方の流れと費用シミュレーション
最後に、実際にオンライン診療を利用する際の流れと、気になる費用について解説します。
インフル予防内服の料金(自費)
予防投与は、病気の「治療」ではないため、健康保険が適用されず「全額自費(自由診療)」となります。
- 診察料(初診・再診):0円
- システム利用料:1,100円
- タミフルジェネリック(10日分):6,980円
- 送料:550円
- 総額:8,630円(税込)
※ゾフルーザの場合は総額13,650円〜程度となります。
※医療費控除の対象には原則なりません。
診療から翌日配送までのステップ
- LINE友だち登録・予約:スマホから24時間いつでも予約可能です。
- Web問診票記入:「受験対策での予防投与希望」「家族が発症」など、具体的な状況を入力してください。
- オンライン診療(ビデオ通話):予約時間に医師と通話します。※ご本人の状況確認が必要なため、お子さま同席で画面越しにお顔を拝見します。
- 決済・配送:クレジットカードや後払いで決済完了後、診療翌日に発送されます。
まとめ
2026年の受験シーズンは、例年以上にインフルエンザへの警戒が必要です。 お子様はこれまで、合格を目指して必死に努力を重ねてきたはずです。その成果を「たった一度の熱」で発揮できなくなることほど、悔しいことはありません。
手洗い、うがい、マスク、換気。これら基本的な対策に加え、「医療の力(予防投与)」という選択肢を持つことで、親御さんの不安も、お子様のリスクも大きく減らすことができます。
当院のオンライン診療は、頑張る受験生とそのご家族を全力でサポートします。 「転ばぬ先の杖」を準備して、安心して試験当日をお迎えください。
