健康診断で血圧が気になる方必見!基準値や高血圧のリスクについて解説

2025年04月04日

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健康診断で血圧の異常値が出た場合どうすればいいのでしょうか。この記事では、血圧測定の基準値や高血圧のリスク・原因など、健康診断の項目に入っている血圧について徹底解説します。生活習慣の改善方法や再検査の必要性、医療機関への相談ポイントも詳しく紹介。健康な血圧を維持するためのヒントをお届けします。

 

血圧とは?

 健康診断でほぼ必ず測定項目に入っているひとつが「血圧」です。「血圧」とは、心臓から送り出された血液が血管の壁を押す圧力のことです。心臓はポンプのように収縮と拡張を繰り返し、血液を全身に送り出しています。この血液の流れが血管壁に与える力が血圧であり、健康を維持する上で非常に重要な指標となります。

 

血圧は常に変動しており、運動や精神的な緊張、時間帯などによって変化します。血圧を理解することは、自身の健康状態を把握し、適切な対策を講じる第一歩と言えるでしょう。

収縮期血圧と拡張期血圧の違い

 血圧は「収縮期血圧」と「拡張期血圧」の2つの数値で表されます。収縮期血圧は、心臓が収縮して血液を送り出す際に血管にかかる最大の圧力で、「上の血圧」とも呼ばれます。一方、拡張期血圧は、心臓が拡張して血液を溜め込んでいる際に血管にかかる最小の圧力で、「下の血圧」とも呼ばれます。

 

 例えば、血圧の数値が「120/80mmHg」と表記されている場合、120が収縮期血圧、80が拡張期血圧を表しています。これらの数値のバランスが重要であり、どちらか一方、または両方が基準値を超えている状態が、高血圧や低血圧と診断されます。

血圧の正常値と異常値の範囲

 血圧の正常値は、一般的に収縮期血圧が120mmHg未満、拡張期血圧が80mmHg未満とされています。ただし、年齢や個人の状態によって若干の差があります。

 

 高血圧は、収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上の場合を指します。一方、低血圧は、収縮期血圧が100mmHg未満の場合などを指します。血圧が高い状態が続くと、血管に負担がかかり脳梗塞や脳出血・心筋梗塞などのリスクを高めるため、定期的な測定と適切な管理が重要です。

 

健康診断で血圧が高いと言われたら?

 健康診断で血圧が高いと指摘された場合、放置せずに適切な対応を取る必要があります。血圧は、痛みや緊張などでも変動するため、一時的に血圧が上昇している可能性もありますが、高血圧は放置すると重大な疾患に繋がるリスクがあります。

 

 まずは、落ち着いて医師の指示に従い、必要に応じて再検査や精密検査を受けましょう。生活習慣の見直しや改善も重要となります。

高血圧の主な原因

 高血圧の主な原因は、遺伝的な要因と生活習慣の乱れが複合的に関係していると考えられています。生活習慣の要因としては、塩分の過剰摂取・運動不足・肥満・喫煙・過度の飲酒・ストレスなどが挙げられます。

 

これらの要因が重なることで、血管が硬くなったり、血液量が増加して血圧が上昇します。また、腎臓病や内分泌系の疾患などが原因で高血圧を引き起こす場合もあります。

高血圧で疑われる疾患

 高血圧は、放置するとさまざまな疾患のリスクを高めます。とくに、脳卒中(脳梗塞や脳出血)・心筋梗塞・心不全・腎臓病などの重大な疾患と関連が深く、これらの発症リスクを高める要因となります。

 

高血圧自体は自覚症状がない場合も多いため、「サイレントキラー」とも呼ばれています。自覚症状がないことで、高血圧に気付けないケースも多々あるので、定期的な血圧測定と適切な管理が、これらの疾患を予防する上で非常に重要です。

 

血圧を正常にするための生活習慣と改善方法

 血圧を正常に保つためには、日々の生活習慣を見直して改善していくことが重要です。薬物療法が必要な場合もありますが、生活習慣の改善は血圧管理の基本となります。

食生活の見直し

 食生活の見直しは、血圧を下げるために非常に効果的です。特に、塩分摂取量を控えることが重要です。加工食品や外食は塩分が多く含まれているため、できるだけ摂取を控え、薄味を心がけましょう。

 

 また、カリウムを多く含む野菜や果物を積極的に摂取することも効果的です。バランスの取れた食事を心がけ、過食や偏食を避けましょう

運動習慣の導入

 適度な運動は、血圧を下げる効果があります。ウォーキングやジョギング・水泳などの有酸素運動を1日30分程度、週に数回行うことを推奨します。運動不足の方は無理のない範囲から始め、徐々に運動量を増やしていくといいでしょう。

 

ただし、持病がある方は運動が制限される可能性があります。事前に医師に、「運動をしても問題がないか」「運動量はどの程度行ってもいいか」などを相談・確認してから運動を始めましょう。

ストレス管理と睡眠の質向上

 ストレスは血圧を上昇させる要因の一つです。日頃からストレスを溜め込まないように、リラックスする時間を持つことが大切です。趣味を楽しんだり、音楽を聴いたり、瞑想や深呼吸をしたりするのも効果的です。また、質の高い睡眠を確保することも重要です。規則正しい生活を送り、睡眠時間を十分に確保するように心がけましょう。

 

健康診断後の対処法と医療機関の受診について

 健康診断で血圧が高いと指摘された後は、適切な対応が重要です。自己判断で放置するのではなく、医師の指示に従いましょう。

再検査が必要な場合の対応と注意点

 健康診断で血圧が高いと指摘された場合、多くのケースは後日改めて血圧を測定する再検査を推奨されます。緊張や不安は血圧を一過性に上昇させる原因にもなるため、再検査を受ける際は緊張を和らげるため深呼吸をしたり、静かな場所で測定を行うといいでしょう。

 

 また測定前は、血圧を上昇させる作用があるカフェインの摂取や激しい運動は避けるように注意してください。

専門医への相談タイミングと治療の流れ

 再検査でも血圧が高い状態が続く場合は、専門医(循環器内科など)への相談を検討しましょう。専門医は、血液検査や心電図検査、場合によっては画像検査などを行い、高血圧の原因や程度を評価します。必要に応じて薬物療法や生活習慣の改善指導など、適切な治療を行います。

 

早期に適切な治療を受けることで、高血圧による合併症のリスクを減らすことができます。

 

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ヤックルの医師紹介

\高血圧のオンライン診療/

監修医師

楢橋 和真

楢橋 和真

経歴
2011年3月
獨協医科大学医学部医学科卒業
2011年4月
千葉県がんセンター 初期研修
資格

一般社団法人日本救急医学会 救急科専門医

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