尿酸値を下げて快適な生活を取り戻そう
尿酸は、プリン体が体内で分解されるときに生成される物質です 。血液中の尿酸の濃度を尿酸値と言います。高尿酸血症とは、血液中の尿酸値が基準値を超える状態のことです。尿酸値が高い状態が続くと、関節に結晶が沈着し、激しい痛みや腫れを引き起こす痛風発作につながります。
①食生活を見直してプリン体・カロリー・アルコールを減らす
プリン体は体内で尿酸に分解されるため、プリン体の多い食材を控えましょう。特に、レバー、白子、あんこう、干し椎茸、イワシ、カツオなどは要注意です。
肥満は尿酸値上昇の原因となるため、適正な体重を維持しましょう。カロリー過多にならないよう、食事の量を調整してください。
アルコールは尿酸値を上げる方向に働くため、控えましょう。特にビールはプリン体も多いため、痛風患者さんは避けてください。
②水分をしっかり補給して尿酸を排出しやすくする
尿酸は水に溶けて排泄されるため、1日2リットル以上の水分を摂取しましょう。水や麦茶、お茶などがおすすめです。コーヒーは利尿作用があり、脱水気味になるため、飲み過ぎは控えましょう。
おすすめの飲み物
水:最もおすすめ
麦茶:ノンカフェインで、カリウムが含まれており、尿酸の排泄を促す
お茶:カテキンが含まれており、抗酸化作用がある
低脂肪乳:カルシウムが含まれており、尿酸値を下げる効果がある
③適度な運動でエネルギー消費を増やす
運動はエネルギー消費を増やし、尿酸値を下げる効果があります。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動がおすすめです。激しい運動は尿酸値を上げる可能性があるため、無理のない範囲で行いましょう。
おすすめの運動
ウォーキング:最も手軽に始められる運動
ジョギング:ウォーキングよりも負荷が大きいが、効果も大きい
水泳:全身運動で、関節への負担が少ない
サイクリング:長時間続けられる
ヨガ:柔軟性を高め、ストレス解消にも効果がある
④生活習慣を見直してストレスを軽減する
ストレスは尿酸値を上げる原因となるため、ストレス解消法を見つけましょう。適度な運動や睡眠、趣味などを取り入れて、心身ともにリラックスしましょう。
睡眠不足も尿酸値を上げる可能性があるため、十分な睡眠時間を確保してください。
⑤医師の指示に沿って薬を服用する
生活習慣の改善で尿酸値が下がらない場合は、医師の指示に従って薬を服用しましょう。
痛風発作の予防や治療には、尿酸値を下げる薬や痛風発作時の痛み止めなど、さまざまな薬があります。