
「花粉症かもしれないけど、何科に行けばいいかわからない」
そんなふうに迷ったことはありませんか?
鼻水、くしゃみ、目のかゆみ、肌のかゆみなど、花粉症はさまざまな症状を引き起こします。つらい季節をできるだけ快適に過ごすためには、症状が悪化する前に早めの対策を講じることが大切です。
この記事では、花粉症の主な症状や、受診すべき診療科の選び方、診察から治療開始までの流れについて、医師監修のもとわかりやすく解説します。
症状を我慢せず、正しい方法で早めにケアを始めましょう。
花粉症とは|主な症状と特徴
花粉症は、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって引き起こされるアレルギー疾患です。鼻や目だけでなく、皮膚にもさまざまな症状が現れることがあります。
代表的な症状には、以下のようなものがあります。
- 鼻水、鼻づまり、くしゃみ
- 目のかゆみ、充血、涙目
- 肌のかゆみ、赤み、肌荒れ
これらの症状は風邪にも似ていますが、花粉症はアレルゲン(花粉)への反応によって毎年同じ時期に繰り返すのが特徴です。一方で、風邪はウイルス感染が原因であり、数日で回復する点が異なります。
次の表で、花粉症と風邪の違いを比較してみましょう。
花粉症と風邪の違い|見分けるポイントと主な症状
症状・特徴 | 花粉症 | 風邪 |
---|---|---|
鼻水 | サラサラした透明な鼻水が長く続く | 粘り気のある黄色い鼻水が数日間続く |
くしゃみ | 連続して出ることが多い | 数回程度でおさまる |
鼻づまり | 両側が詰まることが多い | 片側だけ詰まることが多い |
目のかゆみ・充血 | 強いかゆみ、充血を伴うことが多い | ほとんど見られない |
肌の症状 | かゆみや赤み、乾燥、肌荒れが起こることがある | 通常、肌には症状が出ない |
発熱 | なし(あっても微熱程度) | 微熱〜高熱が出ることがある |
継続期間 | 花粉が飛んでいる間(数週間〜数ヶ月) | 通常3〜7日で回復 |
ポイント
- 目のかゆみがある → 花粉症の可能性が高い
- 発熱がある/黄色い鼻水 → 風邪の可能性が高い
このように、花粉症と風邪では症状の出方や持続期間に違いがあります。
「もしかして花粉症かも?」と思ったら、自己判断せず、早めに病院で治療しましょう。
花粉症かな?と思ったら何科を受診すべき?

花粉症の症状は、鼻、目、皮膚などさまざまな部位に現れるため、どの診療科を受診すればよいか迷う方も多いでしょう。基本的には、一番つらい症状に合わせて受診先を選ぶのがポイントです。
症状別|受診先の目安
主な症状 | 診療科 |
---|---|
鼻水・鼻づまり・くしゃみが強い | 内科、または耳鼻咽喉科 |
目のかゆみ・充血がつらい | 内科、または眼科 |
肌のかゆみ・湿疹、肌荒れがある | 内科、または皮膚科 |
複数の症状が混在している場合 | 内科、またはアレルギー科・総合診療科 |
内科・総合診療科の受診もおすすめ
「どの症状が一番つらいかわからない」「軽いけど気になる」という場合は、まずは内科や総合診療科を受診するのがおすすめです。
内科では、問診や簡単な診察により花粉症と考えられる場合、すぐに症状を抑えるための薬(抗ヒスタミン薬や点鼻薬など)を処方してもらえることがほとんどです。
わざわざ専門科に行かなくても、早めに治療を開始できるメリットがあります。
受診を迷ったら…
次のようなケースでは、無理に診療科を絞らずに相談してみましょう。
- くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、肌荒れなど症状が広範囲にある
- 毎年同じ時期に症状が出て、市販薬では改善しない
- 体調が悪く、花粉症かどうか自己判断が難しい
医師が診察の中で、必要に応じて他の診療科を紹介してくれることもあります。「まず相談する」ことをためらわず、気軽に受診することが大切です。
花粉症受診の流れ|問診から治療開始まで

花粉症かな?と思ったら、受診の流れはとてもシンプルです。実際にどのような診察が行われるのかを知っておくと、受診へのハードルがぐっと下がります。
ここでは、一般的な受診の流れについてご紹介します。
受診の流れ
1. 問診
まずは医師による問診が行われます。問診では主に以下のような点を確認します。
- どのような症状が、いつから、どれくらい続いているか
- 毎年同じ時期に症状が出るか
- 家族にアレルギー体質の人がいるか
- 生活環境(仕事・通学・ペットの有無など)
この問診だけで、花粉症と診断できるケースがほとんどです。
2. 必要に応じた簡単な検査
通常、問診と診察だけで治療は開始できますが、医師が必要と判断した場合には、簡単な検査(血液検査など)が行われることもあります。
ただし、アレルゲン検査は必須ではありません。
「季節性の症状が出ている」ことがはっきりしていれば、検査をしなくても治療に進むことができます。
3. 治療方針の決定と薬の処方
診察結果をもとに、あなたにあった薬を処方されます。
- 鼻水・鼻づまりには抗ヒスタミン薬、ステロイド点鼻薬
- 目のかゆみには抗アレルギー点眼薬
- 肌荒れには抗アレルギー薬や保湿剤
医師と相談しながら、自分に合った薬を選んでもらうことができます。症状が軽いうちから薬を使うことで、花粉シーズン中のつらさを大きく軽減できます。
通院が難しい方には、オンライン診療という選択肢も
「忙しくて病院に行く時間が取れない」
「小さな子どもがいて外出しづらい」
そんな方には、オンライン診療の活用がおすすめです。
オンライン診療なら、自宅にいながら医師に相談し、症状に応じた薬を処方してもらうことができます。薬は自宅に配送されるため、通院の負担を大幅に減らすことが可能です。
特に、花粉が多く飛散する時期に外出を控えたい方にとって、オンライン診療は非常に有効な手段といえます。
花粉症の受診に関するよくある質問(FAQ)
Q1.すぐに病院に行ったほうがいいのはどんなときですか?
A1.花粉症の症状がひどく、日常生活に支障が出ている場合は早めに受診を検討しましょう。たとえば、鼻水やくしゃみが止まらず集中できない、目のかゆみや充血が強くつらい、微熱や倦怠感が続いているといったケースでは、医療機関での適切な処置が必要です。また、症状が軽くても長期間続く場合や、これまでと異なる体調の変化があるときも、自己判断せず受診することをおすすめします。
Q2.花粉症の薬は市販薬でも大丈夫ですか?
A2.市販の抗ヒスタミン薬や点鼻薬で症状がある程度落ち着くこともありますが、それだけで根本的な対策ができるわけではありません。症状が改善しなかったり、薬による眠気などの副作用が気になる場合は、医師に相談するのが安心です。病院では、症状や体質に応じてより適した薬を処方してもらえるだけでなく、必要に応じて検査や長期的な治療方針を立ててもらうこともできます。
Q3.花粉症はいつから発症する人が多いのですか?
A3.花粉症は子どもから大人まで誰でも発症する可能性があります。発症しやすい年齢は10代後半から30代が多いとされています。ですが、最近では小学生や幼児でも花粉症を発症するケースが増えており、年齢を問わず注意が必要です。特に家族にアレルギー体質のある人がいる場合は、早めの予防や対策が重要です。
Q4. 花粉症の治療にはどれくらいの費用がかかりますか?
A4. 受診や治療にかかる費用は、内容や医療機関によって異なります。保険が使える病院であれば、初診料と薬代を合わせて1,500円〜3,000円程度で済むことが多いです。ただし、アレルギー検査を追加する場合は、血液検査の費用が加わるため、合計で5,000円〜7,000円程度になることもあります。また、アレルゲン免疫療法を希望する場合には、月あたり数千円の費用が継続的にかかる可能性があり、自費診療の場合はさらに高額になることもあるため、事前に医療機関へ確認しておくと安心です。
まとめ:早めの相談で、つらい季節を快適に
花粉症は、毎年決まった時期に症状が現れ、日常生活に大きな影響を与えることもある疾患です。しかし、正しい知識を持ち、早めに医療機関に相談することで、症状を効果的にコントロールすることができます。
「何科に行けばいいか分からない」と迷った場合は、まずは内科や総合診療科を受診してみましょう。鼻水・鼻づまり、目のかゆみ、肌荒れなど、気になる症状があるときは、早めの受診が症状悪化の防止につながります。
また、忙しくて通院が難しい方や、外出を控えたい方には、オンライン診療サービス『ヤックル』の活用がおすすめです。
『ヤックル』なら、自宅にいながら医師に相談でき、症状に応じた薬の処方や治療方針の提案を受けることができます。花粉のピーク時期に外出せず治療を始められるため、花粉症に悩む方にぴったりの選択肢です。
「この症状、花粉症かも?」「今年は少しひどい気がする…」そう感じたら、つらくなる前に気軽に医師に相談してみましょう。
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