
健康診断で血圧の高さを指摘されて、「薬を飲むことになるのかな」と調べ始めたものの、薬の名前も種類もたくさんあって、何がどう違うのか分かりにくい。そんな気持ちで、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
降圧剤は、高血圧の治療に使われる、血圧を下げる薬です。働き方の違いによって、大きくいくつかの種類に整理できるとされています。この記事では、降圧剤のランキングを調べている方に向けて、治療で一般的に使われているものから順に、種類ごとの特徴と副作用などの注意点をやさしく紹介します。順位や優劣をつけるものではなく、「どんな薬があるのか」を知っていただくための一覧です。
あわせて、自分に合う薬がどのように決まるのか、薬を続けやすい受診のしかたについてもまとめました。薬の話を知ることで、受診へのハードルが少しでも下がれば嬉しく思います。
※本記事の医学的な内容は、高血圧治療ガイドラインや各薬剤の添付文書などの情報をもとに整理しています。薬の選び方や飲み方は、一人ひとりの状態によって異なります。実際の治療については、医師にご相談ください。
降圧剤の主な種類

降圧剤は、血圧を下げる仕組みの違いによって、いくつかの種類に分けられています。まずは全体像を見てみましょう。
血圧を下げる仕組みは薬ごとに違う
血圧は、血管の広がり具合、体の中にある水分や塩分の量、血圧を上げるホルモンの働きなど、いくつかの要素が関わって決まるとされています。降圧剤は、このうちどこに働きかけるか(作用のしかた)によって種類が分かれ、高血圧症の治療では、状態に合わせて使い分けられるとされています。
たとえば、血管を広げる薬、余分な塩分と水分を体の外に出す薬、血圧を上げるホルモンの働きを抑える薬、といった具合です。いずれも血圧を下げる効果が期待される薬で、作用のしかたと注意点が少しずつ違います。
一般的でよく使われる順に紹介します
この記事では、次の順番で紹介します。降圧剤のランキングを探している方は、まずこの一覧で全体像を確認してみてください。順番は「一般的に使われることが多いとされる順」であり、効果の高さや優劣を示すものではありません。
| 種類 | 主な働き |
|---|---|
| Ca拮抗薬 | 血管を広げる |
| ARB | 血圧を上げるホルモンの働きを抑える |
| ACE阻害薬 | 血圧を上げるホルモンが作られるのを抑える |
| 利尿薬 | 余分な塩分と水分を体の外に出す |
| β遮断薬・α遮断薬 | 心臓や血管への刺激を抑える |
| 配合剤 | 2種類の成分を1錠にまとめた薬 |
Ca拮抗薬
Ca拮抗薬(カルシウム拮抗薬)は、日本の治療で広く使われている降圧剤のひとつとされています。成分名(一般名)では、アムロジピン、ニフェジピンなどがあります。
血管の壁の筋肉にカルシウムが入り込むのを抑えることで、血管を広げて血圧を下げる作用があるとされています。効き目が比較的はっきり出やすい薬として、第一の選択肢のひとつに挙げられることがあります。副作用として、顔のほてり、動悸、足のむくみ、頭痛などが出ることがあるとされています。また、一部の薬では、グレープフルーツとの飲み合わせに注意が必要とされています。服用中に気になる症状があるときは、自己判断でやめず医師や薬剤師に伝えてください。
ARB
ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)も、Ca拮抗薬と並んで一般的に使われている降圧剤とされています。成分名では、ロサルタン、バルサルタン、カンデサルタン、オルメサルタン、テルミサルタンなどがあります。
体の中には、血管を縮めて血圧を上げる「アンジオテンシンⅡ」というホルモンがあります。ARBは、このホルモンが受け皿(受容体)にくっつくのを邪魔することで、血圧を下げる作用があるとされています。副作用として、めまいやふらつきが出ることがあるほか、血液中のカリウムの値や腎臓の働きにも注意が必要とされています。妊娠中や妊娠の可能性がある場合は服用できないとされているため、該当する方は診察の際に医師へ伝えてください。
ACE阻害薬
ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)は、ARBと近い考え方で血圧を下げる薬です。成分名では、エナラプリル、イミダプリル、リシノプリルなどがあります。
ARBが「ホルモンが受け皿にくっつくのを邪魔する」薬なのに対し、ACE阻害薬は「ホルモンそのものが作られるのを抑える」薬とされています。作用する段階が違うイメージです。副作用として空咳(からせき)が出ることがあるとされており、咳が続くときは自己判断で中止せず、医師に相談してください。ARBと同様に、妊娠中は服用できないとされています。
利尿薬
利尿薬(利尿剤とも呼ばれます)は、尿の量を増やすことで血圧を下げる薬です。「尿が増える薬」という印象が強いかもしれませんが、塩分の摂りすぎが血圧に関わる場合などに選ばれることがあるとされています。成分名では、トリクロルメチアジド、インダパミドなどがあります。
腎臓に働きかけて、体の中の余分な塩分と水分を尿として出しやすくし、血管にかかる負担を軽くして血圧を下げるとされています。降圧剤としては、少量から使われることが多いとされています。副作用として、血液中のカリウムなどの値の変化が起こることがあるほか、汗をかく時期や体調不良時には脱水にも注意が必要とされています。水分の摂り方や飲む量の調整は、自己判断で行わず医師に相談してください。
その他の降圧剤と配合剤
ここまで紹介した4つの種類のほかにも、状況に応じて使われる降圧剤があります。
β遮断薬・α遮断薬
β遮断薬は、心臓の動きを穏やかにして血圧を下げる薬とされています。狭心症や心不全など心臓の病気がある方など、状態に合わせて選ばれることがあります。成分名では、ビソプロロール、カルベジロールなどがあります。
α遮断薬は、血管を縮める刺激をブロックして血圧を下げる薬とされています。立ちくらみが出ることがあるため、特に飲み始めは注意が必要とされています。成分名では、ドキサゾシンなどがあります。
どちらも、ほかの薬と組み合わせたり、持病に合わせたりして使われることがある薬です。
配合剤
配合剤は、異なる種類の降圧剤の成分を1つの錠剤にまとめた薬です。たとえば、ARBとCa拮抗薬を1錠にまとめたものなどがあります。
服用する薬の数が減ることで、飲み忘れを防ぎやすくなる場合があるとされています。ただし、成分の量の調整がしにくい面もあるため、使うかどうかは医師が判断します。
なお、多くの降圧剤には、同じ成分のジェネリック医薬品(後発医薬品)もあるとされています。
自分に合う薬はどう決まる?

種類が分かると、「結局、自分はどれを飲むことになるの?」と気になりますよね。降圧剤のランキングで名前を見かけた薬でも、「この薬が一番」と決まっているわけではなく、一人ひとりの状態に合わせて選ばれるとされています。
医師が考えること
診察では、たとえば次のようなことをもとに、医師が薬を選びます。
- 年齢や、これまでにかかった病気
- 糖尿病や腎臓の病気など、ほかの持病があるか
- 血圧の状態や、家庭で測った血圧の記録
- 過去に薬で合わなかった経験や、アレルギーの有無
- 服用中のほかの薬やサプリメント(飲み合わせの確認)
- 仕事のリズムや、飲みやすさ
最初から1種類で決まるとは限らず、様子を見ながら、薬の種類や量を医師と一緒に調整していくこともあるとされています。効果や副作用の出方には個人差があるとされています。
副作用や飲み忘れで迷ったとき
「ふらつきが気になる」「飲み忘れてしまった」というときは、自己判断で量を変えたり、まとめて飲んだりしないようにしてください。飲み忘れたときの対応は、薬の種類や飲むタイミングによって異なるとされています。迷ったときは、診察時や薬を受け取るときに、医師や薬剤師に確認しましょう。
血圧が下がっても自己判断でやめない
薬を飲み始めて血圧が落ち着いてくると、「もう飲まなくていいのでは」と思う方もいらっしゃいます。ただ、自己判断で薬をやめると、血圧がまた上がることがあるとされています。
やめたい、減らしたいという気持ちがあるときこそ、まず医師に相談してみてください。生活習慣の見直しも含めて、これからの進め方を一緒に考えてもらえます。
薬を続けやすい病院の選び方

薬の種類を知ったうえで、もうひとつ大切なのが「その薬を、無理なく続けられるか」です。高血圧の治療は、血圧を適切に管理し続けることが大切とされています。毎月の通院が負担で、途中で足が遠のいてしまう方も少なくありません。
薬を続けやすい病院を選ぶときは、次の3つを目安にしてみてください。
薬の選択肢が広いか
転勤や引っ越しで、通っていた病院に行けなくなることがあります。転院先に、今飲んでいる薬が置かれていないと、薬を変更する必要が出てくることもあります。
取り扱っている薬の種類が多い病院なら、今の処方を続けやすく、薬について相談もしやすくなります。
通院の負担を抑えられるか
仕事帰りに受診できるか、薬を受け取るために薬局に寄る必要があるかも、続けやすさに関わります。診察の待ち時間や移動の負担が少ないほど、「今月は行けなかった」を減らしやすくなります。
同じ医師に相談できるか
診察のたびに医師が変わると、これまでの経緯をまた説明しなおすことになります。同じ医師に診てもらえて、話をじっくり聞いてもらえると、薬や生活のちょっとした不安も相談しやすくなります。
ヤックルのオンライン診療で続ける
ヤックル(Yakkle)は、生活習慣病の治療を続けたい方を支える、オンラインの保険診療サービスです。ここまでの3つの目安に沿って、紹介します。
高血圧薬100種類以上の院内処方
ヤックルでは、高血圧の薬を100種類以上、院内処方で取り扱っています。転勤や引っ越しで通院先が変わるときも、今飲んでいる薬を続けやすく、薬についての相談もしやすくなります。薬の種類に優劣をつけるものではなく、「選択肢が広いこと」が続けやすさにつながる、という考え方です。
薬は自宅に届く
診察はビデオ通話またはチャットで、予約は不要です。診療時間は年中無休の16:30〜21:30なので、仕事のあとにも受診できます。処方された薬は院内処方で、自宅に配送されるため、薬局に寄る必要もありません。
利用者の方からは、こんな声が寄せられています。
病院での待ち時間が苦痛で行きたくなくなってしまったが、これは気軽に受診できる。
病院での診察は緊張してしまい血圧が上がってしまう。自宅で受診できるのは嬉しい。
※利用者の声は個人の感想であり、治療の効果を保証するものではありません。
医師を指名して継続できる
ヤックルでは、医師を指名して、同じ医師に継続して診てもらえます。曜日固定の担当医制なので、診察のたびに状況を説明しなおす必要がありません。医師や医療事務のスタッフが、患者さんの話にしっかり耳を傾け、治療を続けるお手伝いをしています。
症状や原因を丁寧に説明してくださり納得・安心できた。事務の方に相談したことも先生に伝えてくださっていた。
※利用者の声は個人の感想であり、治療の効果を保証するものではありません。
健診で指摘された段階から相談できます
すでに治療中の方だけでなく、健康診断で血圧の高さを指摘されたばかりで、まだ病院に行っていない方も相談できます。いきなり対面の病院に行くのは少しハードルが高い、という方も、ご自宅から気軽に相談を始められます。
費用の目安
費用の一例として、アムロジピン2.5mgを30日分処方した場合の窓口支払額は、次のとおりです。
| 診察 | 費用 |
|---|---|
| 初診 | 約2,850円 |
| 再診 | 約3,350円 |
この金額には、オンライン診療手数料、送料、診療代、薬代がすべて含まれています。再診のほうが高いのは、再診時から「生活習慣病管理料Ⅱ」が算定されるためです。
なお、この金額はあくまで「アムロジピン2.5mg 30日分の場合の一例」です。処方される薬の種類、量、日数によって費用は変わります。
オンライン診療でご案内できない場合
オンライン診療は、すべての方に向いているわけではありません。急激に血圧が上がった場合や、重症、合併症が疑われる場合などは、安全のため、対面での受診をご案内しています。状態によっては、まず対面の病院を受診していただくこともあります。
よくある質問
まとめ
この記事のポイント
- 降圧剤のランキングを調べていた方へ。降圧剤は、血圧を下げる作用の違いによって、Ca拮抗薬、ARB、ACE阻害薬、利尿薬などの種類に整理でき、一般的に使われるものから順に紹介しました。
- どの薬を使うかは、年齢や持病、血圧の状態などをもとに、医師が一人ひとりに合わせて選びます。
- 血圧が落ち着いても、自己判断で薬をやめず、まず医師に相談することが大切です。
- 薬を続けるには、薬の選択肢が広いこと、通院の負担が少ないこと、同じ医師に相談できることが助けになります。
まずは相談してみませんか
健康診断で指摘されたばかりの方も、いま通っている病院に行く時間が取りにくくなってきた方も、転勤や引っ越しで薬を続けられるか不安な方も、ヤックルでご相談いただけます。
予約は不要で、年中無休の16:30〜21:30に、ご自宅からビデオ通話またはチャットで受診できます。お薬は院内処方で、自宅にお届けします。急な血圧の上昇や重症が疑われる場合などは、対面の受診をご案内します。
まずは一度、ご自身の血圧や薬の不安を、医師に話してみてください。
