あなたは大丈夫?高血圧の知られざる危険性

2024年04月07日

高血圧の危険性

高血圧は、自覚症状が乏しいことから「静かな殺し屋」と呼ばれていて、放置すると、脳卒中や心筋梗塞など、命に関わる合併症を引き起こす可能性があります。
高血圧状態が長く続くと、血管は圧力に耐えるために、次第に厚く硬くなります。これが動脈硬化です。
動脈硬化が進むと、血管は狭くなるので、血流が悪くなります。
血流が悪くなると、全身の臓器に十分な酸素や栄養が行き渡らなくなり、様々な機能障害を引き起こします。

血管への負担

高血圧によって血管壁に常に高い圧力がかかると、血管壁が傷つき、硬くなります。これが動脈硬化と呼ばれる状態です。動脈硬化が進行すると、血管が狭くなり、血流が悪くなります。
高血圧による血管への影響は、自覚症状が乏しいことが多いため、定期的な血圧測定と適切な管理が重要です。

臓器への負担

高血圧は、心臓、脳、腎臓など、全身の臓器に負担をかけ、心臓では心肥大や心不全、脳では脳卒中、腎臓では腎臓病など、それぞれの臓器に特有の機能障害を引き起こします。

心臓への負担

高血圧によって心臓に負担がかかり続けると、以下の症状が現れます。
心肥大:心臓の筋肉が厚くなり、大きくなる
心不全:心臓の機能が低下して、全身に十分な血液を送れなくなる
心筋梗塞:心臓の筋肉に血液を送る冠動脈が詰まる

脳への負担

高血圧によって脳の血管に負担がかかり続けると、以下の症状が現れます。
脳卒中:脳の血管が詰まったり破れたりして起こる
脳梗塞:脳の血管が詰まって起こる
脳出血:脳の血管が破れて起こる

腎臓への負担

高血圧によって腎臓に負担がかかり続けると、以下の症状が現れます。
腎臓病:腎臓の機能が低下して、老廃物や余分な水分を排泄できなくなる
慢性腎臓病:腎臓の機能低下が3カ月以上持続している状態
末期腎不全:腎臓の機能がほとんど失われてしまう状態

高血圧の主な合併症

高血圧は、日本人の約3人に1人が罹患する国民病です。一見、目立った症状がなく放置されがちですが、放置された高血圧は、血管に負担をかけ、様々な臓器に深刻なダメージを与えます。
高血圧が原因で起こる主な合併症は以下の通りです。

脳卒中:脳の血管が詰まったり破れたりして起こる疾患
心筋梗塞:心臓の筋肉に血液を送る冠動脈が詰まって起こる疾患
心不全:心臓の機能が低下して、全身に十分な血液を送れなくなる状態
腎臓病:腎臓の機能が低下して、老廃物や余分な水分を排泄できなくなる状態
大動脈瘤:大動脈が「こぶ」のように病的にふくらんだ状態

2025年02月12日
高血圧は遺伝する?遺伝要因と生活習慣の関係を徹底解説【医師監修】

高血圧は遺伝するの?と不安に思う方はいませんか?実は、高血圧になりやすい体質は遺伝すると言われています。この記事では、高血圧と遺伝の関係、そして高血圧にならないための生活習慣について詳しく解説しています。ぜひ、最後まで読んで、高血圧予防に役立ててください。

2025年02月12日
高血圧がもたらす危険性|血圧が高いと出る症状から合併症まで紹介

高血圧は、日本人の3人に1人が抱える「国民病」です。自覚症状がないまま進行し、放置すると命に関わる合併症を引き起こす可能性があります。この記事では、高血圧の危険性や原因、今日からできる対策について解説します。この記事を参考に、ご自身の生活習慣を見直し、高血圧予防に役立ててください。

2025年04月26日
高血圧の原因は一つじゃない!生活習慣・疾患タイプをチェックしてあなたに合った対策を

高血圧は、自覚症状がないまま進行し、心筋梗塞や脳卒中などの合併症を引き起こす可能性があります。この記事では、高血圧の2つのタイプ(本態性・二次性)を解説し、タイプ別の対策と家庭血圧測定の重要性について説明します。

QRコード

休診日:なし

診療は18〜22時